仲介手数料無料の仕組みとは。なぜ賃貸で仲介手数料半額や0円の業者があるのか

賃貸物件で住まい探しをしている方にとって、初期費用は大きな関心事のひとつでしょう。 引っ越し時には敷金や礼金など、初心者にはなかなかわかりづらい費用が多く発生しますが、なかでも仕組みがわかりづらいのが、仲介手数料です。 最近では、インターネットの不動産サイトなどで「仲介手数料無料の物件紹介」といった特集も組まれていて「仲介手数料って、払わなくていいの?」なんて疑問も湧いてくるでしょう。 そこで今回は、賃貸物件における仲介手数料無料の仕組みと注意すべき点についてご紹介します。

1.貸し主から「広告料」をもらっている

仲介手数料が安くなる仕組みとしては、いくつかのケースが考えられます。 じつは不動産会社は借り主から仲介手数料をもらいますが、貸し主からは「広告料」を受け取っています。 その物件に借り手がつくよう、住まい探しをしている人たちに広告活動をするための費用です。 不動産会社が企業努力によって不要な経費を削減し、貸し主からの広告料だけでじゅうぶんな利益が出せる場合は、仲介手数料を減額することが可能になります。 最近は、住まい探しをする人は、まずインターネットで物件情報を調べますから、不動産会社の広告活動の手間が減る傾向にあります。 不動産会社は契約書のやり取りだけに徹することで必要経費を減らし、仲介手数料を無料にすることが可能になっているのです。

2.仲介手数料を貸し主が払っているケースも

最近は、少子化や長期的な不景気などの要因があり、空き部屋がなかなか埋まらないケースが増えています。 入居者が決まらない物件は、固定資産税や家屋の維持費などをただ支払っているだけの状態となり、貸し主としては一方的に損をしています。 そこで貸し主が「仲介手数料を自分で払うから、なんとか入居者を見つけてくれ」と不動産会社に依頼することが増えています。 貸し主としては仲介手数料を自分で支払っても、入居者が決まれば月々の家賃が入ってくるため、すぐにペイできます。

3.名ばかり「仲介手数料無料」にご注意

上記のような仕組みで仲介手数料が半額あるいは無料になっている場合は、とくに心配する必要はないでしょう。 不動産会社や貸し主が損をしてまで入居者を決めたい、ということですから、おトクに借りられる狙い目の物件と言って良いでしょう。 しかし、なかには「仲介手数料無料」と謳っていながら、実際には借り主に多大な出費を強いるだけの物件もあります。 例えば、仲介手数料は無料だが、礼金が高いケース。 敷金礼金の金額は物件によってまちまちですが、最近はいずれも家賃1ヶ月分であることが多く、なかには敷金礼金は無料という物件も登場しています。 仲介手数料が無料でも、礼金が家賃2ヶ月分であれば、結局支払うお金は同じです。 また、不動産会社によっては事務手数料や鍵交換代、室内消毒代など、別の名目でお金を要求することもあります。 さらに、これらの費用をまとめると家賃1ヶ月分より高い、なんていうこともあり、ここまで来ると違法になってきますので、じゅうぶんに注意してください。

4.仲介手数料について相談してみよう

仲介手数料が掛かる物件でも、まずは不動産会社の担当者に、値下げができないか相談してみましょう。 不動産会社としては、自分たちが扱っている物件に、きちんと家賃を支払ってくれる人が入居してくれるなら、多少の損は仕方ないと思っています。 その物件に入居したいという熱意、そしてちゃんと仕事を持った社会人であることをアピールして、仲介手数料や敷金礼金、そして家賃が減額できないか、率直に相談してみてください。 また、不動産会社が持っている物件(自社物件)や不動産会社が貸し主から代理権を得ている物件に関しては、そもそも仲介手数料がかかりません。 こういう物件があるかどうか、担当者に聞いてみるのも手でしょう。

仲介手数料が無料のカラクリを知ろう

賃貸物件における仲介手数料無料の仕組みと、その注意点についてご紹介しました。 引っ越しの際にかかる初期費用のうち、仲介手数料は手痛い出費のひとつですから無料に越したことはありませんが、目先の甘言にだまされて、大きな損をしてしまうこともありえますから、正しい知識を持って、じゅうぶんに注意しましょう。

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